「子どもに20ミリシーベルト」についての疑問と私見

戸田清 2011年5月24日 6月9日改訂

 

2011年4月19日に政府・文科省は福島県の子どもの校庭活動の基準を毎時3.8マイクロシーベルト以下、年20ミリシーベルト以下とした。学者の意見は分かれた。山下俊一長崎大学医学部教授(被爆二世)は「親はいたずらに不安に思わず、今回の基準を冷静に受け止めて欲しい」と述べ(朝日新聞4月20日)、小佐古敏荘東京大学教授(3月11日以前には講演で原発安全神話を語り、原爆症認定を狭くする国側証人)は「とても受け入れられない」と涙を流しながら抗議して4月29日に内閣官房参与を辞任した。小佐古教授は孫の顔を思い浮かべたのであろうか。なお福島原発事故の現況については、『「福島原発震災」をどう見るかー私たちの見解(その3)』(柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会、2011年5月19日)

 http://kk-heisa.com/data/2011-05-19_kknews03.pdf  などを参照されたい。(5月27日「1mSvを目指す」文科省)

 

1.子どもの校庭活動と計画的避難区域の整合性の問題

毎時3.8マイクロシーベルト以下と年20ミリシーベルト以下の関係は文科省によ次のようになっている。

屋外で3.8マイクロSv、8時間、屋内で1.52マイクロSv、16時間

(3.8×8+1.52×16)×365=19973マイクロSv=20ミリSv

単純計算は2.29μSv×24×36520060μSv=約20 mSv、3.8μSv×24×365=約33 mSv

他方「計画的避難」の代名詞的存在である飯舘村の5月下旬の線量は2.8−3.1あたりを変動している(朝日新聞ほか)

5月28日朝日新聞 浪江(赤宇木)15.4、浪江(下津島)8.4、飯舘2.96、福島1.45、郡山1.33

3.1マイクロシーベルト/時×(24×365)時=約27ミリシーベルト

屋外屋内の比例を仮定して1.52×3.13.81.24

3.1×8+1.24×16)×36516294μSv=約16mSv  4月より減っているので単純積算は16mSv

もちろん計画的避難区域の設定は5月の線量を掛け算して決めたのではなく、4月22日に推定積算20ミリで決めたものであるが、「計画的避難区域が3マイクロ前後なのに、3.8マイクロ以下なら校庭活動してよい」への違和感は残る。

 

2.チェルノブイリ避難地域との比較

無人の街となったプリピャチ(4キロ圏)で1989年に3−4μSv/時であった(『暴走する原発 チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと』広河隆一、小学館2011年、6頁、84)。3.8μSv/時と同程度である。

「無条件住民避難が必要な地域」は5mSv/年である(広河、2011年、115)。20 mSv/年はその4倍。

 

3.子どもの校庭活動と原発被曝労働者白血病労災認定の整合性の問題

注目すべき新聞記事を全文引用する。

「原発勤務でがん 労災認定は10人」『朝日新聞』2011428日2面

 原子力発電所に勤務する労働者で、放射線被曝が原因で白血病などのがんを発症し、労災認定を受けた人が1976年以降で10人いることが厚生労働省のまとめでわかった。10人の累積被曝線量は、最大で129.8_シーベルト、最小で5.2_シーベルト。性別、年齢、勤務年数や認定の時期、生死などについては明らかにしていない。 疾病の内訳は白血病6人、多発性骨髄腫2人、悪性リンパ腫2人。白血病の労災認定には「被曝線量が『5_シーベルト×従事年数』以上」「被曝開始後1年を超えた後に発病」などの要件がある。他のがんについては個別に検討している。 厚労省などは、福島第一原発で緊急作業にあたる作業員の被曝線量の上限を、従来の計100_シーベルトから同250_シーベルトに引き上げている。

要するに成人男性が5.2ミリシーベルトで認定されているわけである。この方は従事年数1年と推察される。なお浜岡被曝の嶋橋伸之さんを想起されたいが、標準的な労災認定事例は数年従事で50100ミリシーベルトである。

小佐古教授が「原発作業員でも20ミリシーベルトは少ない」と述べたことは記憶に新しい。

平均被曝線量をおおまかに計算しよう。もちろん被曝の約95%は九電などの社員ではなく下請けである。

1978年頃 130シーベルト÷5万人=約2.6ミリシーベルト/人

2008年頃 90シーベルト÷8万人=約1.1ミリシーベルト/人

『原子力市民年鑑2010』原子力資料情報室、七つ森書館、2010年、233

『原発労働記』堀江邦夫、講談社文庫、2011年、359頁[本書は1978年当時の福島第一原発被曝労働も詳述]

「敦賀原発での合計線量は、これで585ミリレム[約6ミリシーベルト]、短期間[1979年3月28日−4月18日]にずいぶん浴びたものだ」堀江、2011341)。原発作業員にとっても6mSvは「ずいぶん」な線量である。

 

4.子どもの敏感さへの配慮の問題

子どもは成人に比べて3−10倍ほど放射線に敏感と言われる。胎児はさらに敏感である。放射線生物学で必ず学習する「トリボンドーとベルゴニーの法則」を想起されたい(細胞分裂が盛んなほど敏感)。古典的な数値は表1のとおりである。ICRP(1990年)のリスク係数で1万人シーベルトは癌発生1000人、癌死亡500人。1万人Sv÷20mSv50万人であるから、1000÷50万=1/500500人に1人癌発生)。高橋希之・東京理科大学客員研究員の計算によると、10歳で20mSv被曝したときの発癌危険度は約180人に1人だという(『アエラ』2011530日号13頁)。つまり「20mSv被曝の癌発生」について10歳児は全年齢集団に比べて「約3倍敏感」かもしれないのである。

豪メルボルン大学のティルマン・ラフ博士(医師)の寄稿原発震災海外核専門家の目:福島の子供を守れ 日本の放射線基準に失望」(共同通信2011年4月26日)から一部引用したい。「米科学アカデミーの報告書は、1ミリシーベルトの被ばくで、1万人に1人が白血病以外のがんに、また10万人に1人が白血病になるリスクが増え、1万7500人に1人ががんで死亡するリスク増があると推定している。だが重要なのは、誰もが同じ水準のリスクにさらされるわけではないということだ。1歳以下の幼児は大人に比べ、がんのリスクが3〜4倍高くなる。女児は男児よりも2倍影響を受けやすい。被ばくで女性ががんになるリスクは全体として、男性より40%大きい。放射線に対する感受性が最も強いのは子宮内の胎児だ。英オックスフォード大の先駆的な小児がん調査の結果、母体のエックス線検査で胎児が10〜20ミリシーベルトの被ばくをした場合、15歳以下の子供のがん発症率が40%増加することが分かった。 ドイツでは、25年間の全国の小児がん登録データによる最近の研究で、原子力発電所が通常に運転されていても、原発の5キロ圏内に住む5歳以下の子供の白血病リスクは2倍以上となることが示された。リスク増は50キロ以上離れた場所に及んでいた。予想よりはるかに高いリスクだ。胎児、幼児が特に放射線に弱いことが際立つ。」

http://eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp059..html

厚労省暫定規制値 牛乳・乳製品 放射性ヨウ素300Bqkg未満(乳児は100Bqkg未満)

体内に同じ量の放射性ヨウ素で子どもの甲状腺被曝は大人の5−10倍程度(広河、2011年、131)。

 

表1 アメリカ科学アカデミー(BEIR委員会)が1972年に推定した晩発性障害の大きさ

被曝期

 

潜伏期間

発病のおこる期間

発病の倍加線量

胎児期

白血病

他のがん

0年

0年

10

10

20ミリシーベルト

20ミリシーベルト

小児期(0−9歳)

白血病

他のがん

2年

15

25

一生

200ミリシーベルト

500ミリシーベルト

成人期

白血病

他のがん

2年

15

25

一生

500ミリシーベルト

5000ミリシーベルト

出典『原子力発電』武谷三男編、岩波新書、1976年、79頁。レムをシーベルトに換算(100レム=1シーベルト)。『環境的公正を求めて』戸田清、新曜社、1994年、229頁でも引用。なお全身5000ミリシーベルトならば半数致死線量を越える。倍加線量は100%増加の線量。

 

5.リスク係数による単純計算

1万人シーベルトの集団被曝線量に対する癌死については、評価者により異なるリスク係数があてられている。

ICRP(1977125

ICRP(1990500

ゴフマン(19814000

(『原発事故の恐怖』瀬尾健、風媒社、2000年、78頁)

5万人の子どもが20ミリシーベルト被曝すると、20ミリシーベルト×5万人=1000人シーベルト

癌死はICRPのリスク係数で50人、ゴフマン博士のリスク係数で400人となる。上記リスク係数は全年齢集団の係数であるから、子ども集団の係数はもう少し大きいはずである。

なお、グールドらによる米国政府データの再分析によると、平常運転やトラブルに伴って、80キロ圏も乳癌が有意に増加している。

『低線量内部被曝の脅威 原子炉周辺の健康破壊と疫学的立証の記録』ジェイ・グールド、肥田舜太郎・斎藤紀・戸田清・竹野内真理訳、緑風出版、2011年[原著1996年]

 

6.喫煙者の放射線被曝との比較ならびに「理論上の最悪事態」問題

1日1.5箱の煙草を吸う喫煙者の年間の線量が1360ミリシーベルトという見積もりがある(『原発事故緊急対策マニュアル』日本科学者会議福岡支部、合同出版、2011年、74頁)。20ミリシーベルトはこの範囲に入るものである。子どもにヘビースモーカー並みの被ばくをさせることは許されない。

上記は言うまでもなく煙草煙中のポロニウム210のアルファ線による内部被曝のことで、喫煙者の肺癌、喉頭癌の原因の一部である。受動喫煙でもリスクはある。煙草は化学肥料を多く消費する作物であり、リン鉱石中のウランの娘核種のひとつであるポロニウム210が問題となる。なおタバコを有機栽培するとポロニウム210問題だけは解決するが他の発癌物質は残る。アレクサンドル・リトビネンコ元中佐暗殺事件の凶器がポロニウム210であったことを想起されたい。原発推進派の言い分のひとつに「チェルノブイリも含め原発事故で死ぬ人は交通事故や煙草病で死ぬ人より少ない」というのがある。この主張自体は後述の「例外」を除き嘘ではない。比較がいけないのではない。比較の否定は科学の否定である。いけないのは原発の危険を隠ぺいするために比較を悪用することである。

その「例外」とは言うまでもなく原発事故の理論上の「最悪事態」のことである。

 

表2.理論上の最悪事態の予測

 

WASH740

(米国政府委託)

原子力産業会議

(科学技術庁委託)

WASH740改訂版

(米国政府委託)

WASH1400

(米国政府委託)

ラスムッセン報告

年度

1957

1960

196465

1975

原子炉の出力

熱出力50kw

(電気出力17kw

熱出力50kw

(電気出力17kw

熱出力50kw

(電気出力17kw

熱出力320kw

(電気出力107kw

急性死者

3400

540

27000

中央値3300

下限830

上限13000

晩発性がん死者

予測せず

予測せず

予測せず

中央値45000

下限7500

上限135000

その他健康影響

要観察者380万人

要観察者400万人

 

遺伝的障害中央値25500

甲状腺癌発生中央値24万人

生活影響など

永久立退46万人

財産損害2.1兆円

(当時の日本の国家予算1兆円)

永久立退3万人

一時立退3700

財産損害1兆円

(日本の国家予算1.7兆円)

財産損害10兆円

(日本の国家予算3.7兆円)

財産損害中央値

4.2兆円

(日本の国家予算21兆円)

『原発事故の恐怖』瀬尾健、風媒社2000年、111頁の表から抜粋

 

ここで重大なのは、福島原発事故では3月12日に「政府がベント難航時の最悪[事態]を想定した」ことである(2011年5月4日の長崎新聞1面、西日本新聞2面)。共同通信の配信であり、朝日、毎日、読売、NHKなどでは報道されていない。最悪事態とは「著しい公衆の被ばく」で、「数シーベルト」の被ばくのことである。致死量相当の危険性があり、4シーベルトなら半数が30日以内に死亡する。沢田昭二(広島被爆者、物理学者)の論文のグラフを見ると、広島原爆の爆心地1kmで3シーベルト(3000ミリシーベルト)ほどであり(沢田2011)、つまり「著しい公衆の被ばく」とは「広島原爆の爆心地1kmから爆風と熱線を差し引いた状況」のことである。「適正な時点より10時間遅れでベント(排気)がなされた」ため、この最悪事態はもちろん回避された。だから政府は想定したことを1ヶ月半も隠していた。またチェルノブイリ[歴史上の最悪事故]でも、「[理論上の]最悪事態」は回避された。住民の急性症状(脱毛)はあったが、急性死はなかったのである。皮肉なことに、チェルノブイリ原発の欠陥が最悪事態の回避に役立ったのかもしれない。日米の軽水炉と違って核暴走が起こりやすい欠陥があるので、炉心で爆発が起こって放射能は高空へ吹き上げられ、地球を広く汚染したために、周辺住民が濃厚被ばくすることはなかったのである(瀬尾1992)。日米の軽水炉ではむしろ炉心爆発が起こりにくいために、最悪の展開をしたときに周辺住民が濃厚被ばくしてしまうかもしれない。これまでは机上の想定であった最悪事態が、目の前で進行する事故の展開次第では想定される状況が生じたことは、重大な意味を持つ。さらに2011年5月22日の朝日新聞1面によると、「米軍は事故直後から放射性物質が大量に飛散する最悪の事態を想定し」とある[最悪の内容については記事に説明なし]。3月12日に最悪を想定したのは、実は日本政府ではなく、米国政府だったのかもしれない。約60年間にわたり核戦争のシミュレーションを続けてきた米国政府は、その延長に原発の最悪も考えてきたはずで、日本政府とは危機意識が違うだろう。米国政府が日本滞在米国人に80キロ圏からの避難を勧告したのは、「積算30mSvもありうる」との予想にもとづいていた(大前研一『日本復興計画』文藝春秋、2011年、44頁)。

玄海原発3号の大事故が起こったときの「最悪事態」では、玄海・唐津の急性死8万人、西日本の晩発癌死130万人と予測されている(瀬尾2000年、26頁)。玄海町の人口が約7000人、唐津市の人口が約13万人であることを想起されたい。その他全国の原発について瀬尾は最悪事態のシミュレーションをしている。最悪事態における急性死やがん死亡の予想人数は、ウラン燃料の場合よりもMOX燃料[プルサーマル運転]の場合に増えることは言うまでもない。

沢田昭二「放射線による内部被曝 福島原発事故に関連して」『日本の科学者』2011年6月号

瀬尾健『チェルノブイリ旅日記』風媒社1992

玄海1号想定超す劣化か[脆性遷移温度上昇] 圧力容器の破局的破壊→破片がミサイル化して格納容器貫通→数万人急性死の可能性(朝日新聞2011年5月28日1面、週刊金曜日2011年5月2716頁、『原発はなぜ危険か』田中三彦、岩波新書1990年、84)。

 

7.生物にとって「自然界値の2倍」とは何か

自然界値は0.05マイクロシーベルト/時くらいであるから、3.8マイクロシーベルト/時とは自然界値(ラドンなどを含まない)の70倍以上である。自然放射線は世界平均で2.4ミリシーベルト/年、日本平均で1.5ミリシーベルト/年くらいである。0.05に24×365を乗じて2.4や1.5にならないのは、ラドンなどが算入されていないからである。20ミリシーベルト/年は自然界値(ラドンなどを含む)の約10倍である。前述の白血病の労災認定には「被曝線量が『5_シーベルト×従事年数』以上」というのも、医療法でいう放射線管理区域18歳未満立入禁止、0.6μSv/時以上、5.2mSv/年以上]の設定も、自然界値の約2倍が目安である。インドやブラジルに自然界値の高い地域もあるが、健康影響は「ない」のではなく、「不明」なのである。一般に生物にとって「自然界値の2倍」とはかなり大変なものである。まして10倍を安易に考えてはいけない。地球の重力が2倍になったらどうか。太陽からの紫外線が2倍になったらどうか[皮膚がん増加]。

 

8.長さの問題を軽視してはいけない

世界初の海水注入など多くの「世界初」が語られているが、最も重要な「世界初」は次の3点である。

世界初の事故収束長期化(チェルノブイリ、スリーマイル島では約1週間以内)

世界初の四基同時多発事故(チェルノブイリ、スリーマイル島では各1基)

世界初の本格的原発震災(2007年に東電柏崎刈羽で小規模な原発震災)

東京電力でさえ「遅くとも2012年1月までに事故を収束させたい」と述べている。2011年3月11日から10カ月である。大前研一は3月に「原発を冷やすのに、3年から5年かかるのではないか」と述べた(『日本復興計画』)。小佐古発言への研究者の不満のひとつに「20ミリに固定されるとの誤解を与える」というものがある。しかし事故収束が非通常被曝解消の必要条件であるから、2012年1月までに収束する保証がない限り、20ミリの長期継続を想定せざるをえないと思う。

そもそも核問題の深刻さは特にその長さにあることを忘れてはいけない。平常運転でも必ず出る放射性廃棄物は後始末に100万年かかる。新聞記事を全文引用する。

「100万年後の放射線レベルまで考慮 米原子力規制委員会 」 『朝日新聞』20090220 社会面  【ワシントン=勝田敏彦】米原子力規制委員会(NRC)は、ネバダ州ヤッカマウンテンの地下数百メートルに計画されている高レベル放射性廃棄物最終処分場について、100万年後の放射線レベル(線量当量)まで考慮して計画を審査すると発表した。 これまでは1万年後までの周辺の放射線レベルを一定値以下にするという環境保護局(EPA)の基準で審査する方針だった。高レベル廃棄物は極めて長期間、高い放射能を保つ。日本やフィンランドでも地下に埋設処分する計画をもっている。

ミカエル・マドセン監督『100,000年後の安全』「地下深く永遠[とわ]に 核廃棄物10万年の危険」を想起されたい。原題はInto Eternity。デンマーク・フィンランド・スウェーデン・イタリア作品2009年。世界初のフィンランド・オルキルオト高レベル放射性廃棄物地層処分プロジェクトを描いている。

『環境正義と平和』戸田清、法律文化社、2009年、20頁の図も参照されたい。

 

私見によれば、公害の原点:水俣病/最大の公害:煙草病(死ぬ人が多い。年に世界500万、米40万、日10万)/最長の公害:核汚染(1万年、10万年、100万年)である。これらの教訓を熟慮しなければならない。

鳥井弘之(東京工業大学教授、元日本経済新聞編集委員、東京大学原子力工学科卒、原発推進派

一つ心配なのは、どこに高レベル放射性廃棄物を埋めたかの情報を、どうやって1万年も10万年も伝えていくかという問題である」鳥井弘之『どう見る、どう考える、放射性廃棄物』エネルギーフォーラム2007年、18

戸田清「環境問題と格差社会」藤谷秀ほか編『共生と共同、連帯の未来』青木書店2009年、158頁に引用。

本稿の引用文献のうち広河2011、堀江2011、グールド19962011などはとりわけ必読です。

 

戸田清 長崎大学環境科学部教員  http://todakiyosi.web.fc2.com/

http://todakiyosi.web.fc2.com/text/child20msv.html

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